ボタンインコの女の子、ボヌールちゃんがお泊りに来てくれました。
一人遊びが好きで控えめな好奇心。ちょっぴりテリトリー意識が強いのは母性を持った女の子の特徴でしょうか。
ボヌールちゃんの甘噛みは、ちーちゃん(男子)のそれに比べて強くてびっくり(^_^)
手が怖いということはないのですが、警戒心によってとっさに噛んでしまいます。警戒心は仕方のないこととして、仲良くなり一緒に遊ぶ為にはもう少し手加減をしてほしく、ボヌールちゃんにお願いしました。
「ボヌちゃん。そんなに強く噛まなくてもいいのよ。私が触れたいと思うのは、かわいボヌちゃんと仲良しになりたいからなの。分かってくれる?」とケージ越しにお話しながらくちばしをそーっと撫でてみると、噛もうとしません。撫で続けていると気持ちいいようで、うとうとねむねむ。
ケージを開けて手を差し出すと、ひょいと乗って来て手の甲をあむあむ毛づくろいし、ぺろぺろまでしてくれました。
感動です(*'▽') この後、とっさに強めに噛んでしまうことは2,3回ありましたが、放鳥すると必ずほっぺにチュウをしに来てくれるようになりました。

さて、このかわいいボヌールちゃん。前回遊びに来てくれた時はうちのちーちゃんが一目ぼれしたのですが、今回彼は恋する気分ではないらしく、遊んでは寝るの繰り返し…
そして、恋の神様のいたずらか、今回はボヌールちゃんがちーちゃんに恋に落ちたのです。
ボヌールちゃんは追い払われても追い払われても諦めずそーっとちーちゃんに近づきます。しかし、ちーちゃんにその気がないことを潔く受け入れると、ちーちゃんに見つからないように(下の写真のように)ケージの片隅からそっと見つめているのです。放鳥するとまっすぐここに行きます。

「ボヌちゃんはちーちゃんのこと好きなの?」と聞くと、恥ずかしそうにうつむいてトテトテ歩きます。
「ボヌちゃんはちーちゃんのお嫁さんになりたいのかな?」と聞くと、意を決したようにまっすぐ私を見て、「ちーちゃんのお嫁さんになる!」とはっきりと言いました。
が、この後もボヌちゃんはちーちゃんの気持ちを尊重して、決して近づかず、そっと陰から見つめるだけでした。
そして帰る日。飼い主さんがお迎えに来られましたが、私の側から離れず飼い主さんと目を合わそうとしません。ちーちゃんと離れたくないのです。
「ボヌちゃん、いつでもまた会えるよ。また泊りに来てね。ちーちゃんもボヌちゃんのお家に遊びに行くからね。」と言うと、目を潤ませてちーちゃんの側に行きます。
飼い主さんも私も、こんなに辛いお別れになるなんて思ってもいませんでした。ようやくケージに戻り、車に乗るまでも、「ちーちゃん、ちーちゃん」と涙目です。
ボヌールちゃん、純粋な恋心と思いやりをありがとう。
さて、この思い出の一枚。見つめているボヌちゃんの気配を察すると、「あれ?ここに誰かいたような?」と近寄るちーちゃん。と、ボヌちゃんはこのようにさっと身を隠すのです!
ちーちゃんはこんな感じでのんびり屋さんでマイペース。(真後ろにボヌちゃんがいても気づかないことが多々ありました)
もうちょっと大人になったらボヌちゃんと釣り合ういい男になるかもね♪